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子供がいない場合はすぐに遺言書を書こう!

前回は準確定申告についてご説明しましたが、この方にはお子さんがいらっしゃいません。したがって、相続人は奥さんと亡くなった方のご兄弟ということになります。

ところで、亡くなった方のご兄弟というのは一般的に高齢であり、また家族をお持ちです。そして、私自身の兄弟もそうなのですが、離れて生活しているケースが多いのです。

したがって、相続があった場合、遺産を分割するための手続きは非常に大変なのです。このお客様の場合も前回お話したとおり、女性4姉妹で、かつ日本全国ばらばらにお住まいです。

最終的にどうなるかは今のところハッキリしませんが、何となく大変だなあ、と感じております(現在は他のお客様の確定申告で忙しいので、相続手続きはお休みです)。

ところで相続人になる人の順番と法定相続割合はご存知ですか? ご存じない方のために書いておきますと次のようになります。

①子供がいる場合・・・配偶者(1/2)と子供(1/2)

※( )内の数値は法定相続割合です。なお、配偶者がいない場合は全額が子供(②のケースでは両親、③のケースでは兄弟姉妹)に帰属します。

また、子供等が複数の場合には人数で均等按分します。

②子供がいなくて両親がいる場合・・・配偶者(2/3)と両親(1/3)

③子供も両親もいなくて兄弟姉妹がいる場合・・・配偶者(3/4)と兄弟姉妹(1/4)

もし、兄弟姉妹もいない場合には配偶者に全額帰属します。そして、配偶者もいなくて天涯孤独の場合には全財産が国のものになります(遺言もない場合)。

ところで遺留分についてはご存知だと思いますが(なぜか、ほとんどの人が知っている。私の子供まで学校で習ったようだ・・・)、遺留分というのは法定相続分の半分です。

したがって、例えば、配偶者と子供2人のケースでは配偶者は1/4、子供はそれぞれ1/8となります。それでは配偶者と兄弟姉妹4人が相続人の場合、兄弟姉妹の遺留分はいくらになるか分かりますか?

兄弟姉妹の法定相続分は1/16(1/4/4人)だから、その半分の1/32でしょうか? 残念ながら兄弟姉妹には遺留分はありません。つまりゼロなのです。

そして遺留分がゼロということは遺言書で全額を配偶者に遺贈する旨を書けば全て配偶者のものにできるのです。逆に言えば兄弟姉妹は遺言書に書かれておれば残念ながら一銭ももらえないということです。

ところで昨日、お子様のいない別のお客様を訪問したとき、遺言書はどうされているか確認したところ、それぞれが全額を相手方に遺贈する旨、遺言書に書いているということでした。

したがって、どちらかに相続が発生したら全ての財産が相手側に帰属することになりますので、ややこしいことにはならないのです。

(※ このお客様は夫婦とも亡くなった親の養子になっていたのですが、親が亡くなったときにほぼ半分ずつを相続されていました。かなりの資産家です。)

このようなことから皆様方も、もしお子さんがいなくて、かつ仲が良いのであれば是非、「"可愛い"妻(または夫)に全財産を遺贈する」旨、遺言書に書いておいて下さい。

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