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アパートか、戸建貸家か?

最近、戸建ての貸家が注目されているようです。その理由の1つがアパートの供給過剰にあるということのようです。
ご承知のとおり、日本では今年から人口の減少が始まりましたが、このままいけば需要より供給が上回り、空室がドンドン増えてニッチもサッチもならない状態になるというワケです。

私も人口が減少していくという予想は当たっていると思います。若い人が子どもを生まなくなったのですから当然ながら人口は減っていくでしょう。
私のように子どもを4人ぐらい生みますとドンドン人口が増えて日本は活気づくと思うのに現状は残念ながら減る一方です。どうして子どもを生まなくなったのでしょうか? 子どもが多いと毎日が楽しくて仕方がないと思うのですが(たまにうっとうしいときもありますが・・・)。

それはさておき、建物というのは建てれば建てるほど増えていきます。つまり取り壊さなければ物件の数が増える一方なのですから、たとえ人口が一定であっても空室率が高くなるのは当たり前なのです。こんなことぐらい勉強のキライな小学生でも分かります。
ところで、このように全体の空室率が高いということに対してそれほど神経質になる必要はないというのが私の考えです。その理由はもともと空室を減らそうと努力していない物件が相当数存在するからです。

建物の空室を減らす方法には様々なものが考えられます。例えばリフォームをするというのもその1つです。考えてみれば当たり前なのですが、建物というのは時と共にだんだん古くなっていきます。それなのに、なぜリフォームして小奇麗にしないのだろうといつも思うのですが、これはどうもその人の生まれた環境とか性格によるのではないかと考えています(育ちの問題?)。要するに、空室だ、空室だと騒ぐばかりしてやるべきことをやっていない人が多いようなのです。
これでは空室にならないのが不思議です。そんな物件についても空室率の計算対象にしているのですから、空室率の統計自体イイカゲンだと考えるべきなのです。

これはまったく失業率を計算する場合と同じです。失業率の計算では働く気があり、実際に仕事を探している人を対象にしますが、空室率の場合だって本来は同じやり方で計算すべきなのです。要するに貸す気があるだけではダメで、それを態度で示す必要があるということです。借りていただく努力をし続けなければならないということです。

以上で空室率についての考え方はだいたいご理解いただけたと思います。つまり、平均的な空室率はほとんど気にする必要はないということです。
一方、気をつけていただきたいのは空室率の中身です。新築の物件がドンドン増えた結果、空室率が高くなっているのであれば問題です。その理由は新しい物件同士で競争しなければならないからです。
場所にもよりますが、回りに新築の物件がたくさんあり、それらがかなりの割合で空室になっているようであれば、しばらく建築は見合わせるべきでしょう。シンドイだけだからです。

このようにアパートの場合は場所により既に競争が激化しているところがありますが、一戸建ての貸家はどうでしょうか? 私の知る限り、供給が需要を上回っている場所というのはそれほどないようです。その理由は貸家の場合、一般的にアパートより収益性が低いため、今まで供給が少なかったからです。

また、一戸建ての貸家の場合、最初から貸す目的で建てた物件はあまりありません。どちらかといえばマイホームを何らかの都合で賃貸に出しているケースが圧倒的に多いようです。 
このように一戸建ての貸家は物件数自体が限られていますし、あったとしても間取り的にかなり古いタイプのものが多いようです。

したがって、もしご自分の土地が立地的にそれほど良くないとか、広さもそれほどないといった場合は戸建ての貸家も選択肢の一つにされてはいかがでしょうか?

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